JAZZアルトサックス奏者 チャーリー・パーカーについて書いておこう

Jazz

画像:また食べに行ってしまった、cocofulu cafeのキャロットケーキ

Jazzネタなのです。
何せ19歳くらいから、ずっと人生の結構な部分がJazzという音楽に浸り切っているのです。
アルトサックス奏者チャーリー・パーカーの記事をこちらのブログに残しておきます。
チャーリー・パーカーは、本当に大切な存在です。
私は学生時代にJazzと出会い、その後一時期はJazzによって呼吸していたとも言えるような時期に、一番自分の中心にいてくれた存在です。
この人の、演奏、生き方、インスピレーション全てに魅了されましたね。
何といっても、その音色の暖かさと、キレの良さ。
1955年になくなっていますが、彼を超えるアルトサックス奏者は、出るわけがないです。
凄すぎて。

チャーリー・パーカーの2つの記事をここに載せます。

写真:ココフルさんのホットサンドとカフェラテ &ミモザ

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チャーリーパーカーの名曲「Ornithology」

私がJazzの頂点に置いている人のひとり、チャーリー・パーカーのOrnithologyという曲があるのです。
Jazzの頂点の人もいっぱいいるのですが、アルトサックス部門の頂点です。
いえいえ、Jazz全体でも最も偉大なのが、チャーリー・パーカーです。
以前、パーカーの名曲コンファーメーションについて書いた事がありますが、
このオーニソロジーという曲もパーカーの代表作の一つです。
Gからはじまって、Ⅱ-Vの連続でE♭まで転調していき、Gに引き戻すという、ハウ・ハイ・ザ・ムーンのコードチェンジでパーカーが作曲しました。
Ornithologyは「鳥類学」という言葉で、パーカーのことを「バード」と呼ぶのに関連しているのだろう。
とにかくパーカーの曲はバップ時代の曲でも飛び抜けてテーマのポテンシャルが高いのである。
だから、今でもJam sessionでも演奏されるのだ。
Ornithologyはたくさんのアーティストが演奏してきているが、
一番好きなのは、1950年のバードランドでのライブ盤での演奏。
ここでは、バードと、共演のファッツ・ナヴァロ、バド・パウエルが目の覚めるような演奏をしているのだ。
決して良くない録音状態にもかかわらず、そのアドリブの緊張感と  完成度、抑制力、そして会場の熱気と、どれをとっても最高のオーニソロジーである。
中でもパウエルの光り輝くソロ。
1950年のニューヨーク、生まれていないし、行ったこともないので知るわけも無いが、とても困難な時代であった事は、彼らの私生活からも想像できる。
そんな中で、彼らの恐るべきクリエイティブ魂が現在のJazzという音楽の基礎を作ってしまったわけで、彼らについて語ろうと、いろいろな言葉を見つけようとしても、ただただ「天才」という2文字しか浮かばないのである。
それも「桁外れの天才」。
そういう人がいるんですよね。
もちろん、その努力も凡人の域を超えているのであろう。
どんな魂なんだろう。
みんな若くして、パーカーは35歳、ナヴァロは26歳(この演奏の数週間後)、パウエルは41歳でこの世を去っている。
私は、今日もパーカーやパウエルの音楽を聴いた。
おかげでかなり気分よく過ごせる。
今週は、どこのセッションに出かけようかな。

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名曲「Confirmation(コンファメーション)」

ジャズピアノレッスンが昨日あった。
課題曲を準備していったにもかかわらず、先生との会話で「コンファメーション」の話になり、「じゃあ、今日はコンファメーションやりましょう。」となってしまった。
私はこの曲アドリブはできるが、テーマはできない。
作曲者チャーリー・パーカーについては、また別の機会に触れたいです。
Jazzを知らない方に前置きしておきます。チャーリー・パーカーはわれわれは「バード」と呼びます。
バードのあまりにも有名なバップチューン、コンファメーション。
Jazzをやる人ならだれでも、演奏出来なければいけない定番曲である。
ジャズの歴史を見ても、たくさんのミュージシャンが名演奏を残しているが、この曲のテーマを細部までオリジナル通りに完全に弾いている演奏は、、、あったっけかなあ。
もちろん作曲者のバード以外でだ。
私の知っている「コンファメーション」の最も古いのは、1947年9月のアルバム「Diz ‘N’ Bird in Concert」の演奏。
ここでのバードとディジー・ガレスピーのユニゾンでのテーマが完璧なものである。
NYカーネギーホールでのライブ盤だ。
持っているのはもちろんアナログLP。
この当時のライブは音質がひどいのは仕方ないが、それにしても、ここでのバードのソロ、ものすごいんですよ。
これもまたコピー不可能な程、テンション、オルタードスケール構成音、ディミニッシュ入れまくりの超ハイレベル。
特にサビの部分8小節は、、、まったくわからんです。
バードは高い高い上空を易々と飛んでいて、常人の真似出来る世界ではないのです。
もちろんバードの本当のすごさは、当時の生演奏を聴いた人しかわからないと言うように、われわれは知る手段はないのですが。
この「コンファメーション」のソロが聴けるだけで、このアルバムは永遠に不滅です。といっても今CDで販売しているのだろうか?
「コンファメーション」はジャズミュージシャン作曲のスタンダードの中でも飛び抜けた名曲のひとつだ。
この際、夜更かししてでもこの曲のオリジナルのテーマを練習しますよ。

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ここで、私の大好きな「コンファメーション」ベスト5。

1位:ディジー・ガレスピーのアルバム「Diz ‘N’ Bird in Concert」収録。
もちろんこれ! ここでのパーカーのソロ32小節はJazz的な和声の究極を織り込んだ実に複雑な、かつ完璧なイデオムの網羅です。私の持っているのは1978年に購入したLPなのだが、バードがいるのはA面だけ。だから、ガレスピーバンドのみのB面は買ってから1度しか聴いていない。ガレスピーさま、ごめんなさい。

2位:アート・ブレイキーのアルバム「バードランドの夜Vol.2」収録。
クリフォード・ブラウンがいるし、Vol.1もVol.2も永遠の愛聴盤。「コンファメーション」はVol.2に入っているが、Vol.1の「クイックシルバー」や「Once in a while」のブラウンが歴史的名演。大学1年のとき購入してこれまで何回聴いたのだろう。お客の熱狂といい1954年のNYのJazzシーンはこれです。

3位:バードのアルバム「Now’s the time」(ヴァーヴ盤)収録。
スタジオ録音なのでかなり音質も良い。アル・ヘイグのピアノが短いのが残念、、仕方ないか。
ローチのシンバルワークが心地よい。

4位:渡辺貞夫のアルバム「アイム・オールド・ファッション」収録。
ナベサダさんmeetsグレート・ジャズトリオ。1970年代の演奏で、何たってトニー・ウィリアムスのドラムがガンガン引っ張っている。エネルギッシュです。ハンク・ジョーンズのメロディアスで上品なソロもポイント。

5位:トミー・フラナガンのアルバム「エクリプソ」収録。
オリジナルのテーマに忠実でないばかりでなく、ミスっている。そのままOKなのは、アドリブが冴えていたからだろう。ピアノトリオの「コンファメーション」のお手本的演奏だと思う。エルビンさまのブラシワークが気持ちいい。

ついでに、

6位:ジャッキー・マクリーンのアルバム「4・5・6」収録。
マクリーンもいいが、私はドナルド・バードのトランペットが大好き。彼のフレージング所々もらいました。このドナルド・バードの流れるようなアドリブでランクイン。ピアノのマル・ウォルドロン、このピアニスト日本で結構人気ある人なのですが、私、このタイプのピアノ全然良さが理解出来ないのです。バッキングのヴォイスはいいけど、ソロが、、、。

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ディジー・ガレスピーのアルバム「Diz ‘N’ Bird in Concert」

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